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キャンプで使えるロープワーク3選|もやい結び・自在結び・引き解け結びを図解

タープがゆるむ、ロープがほどけない。そんな悩みは結び方を3つ覚えるだけで減らせます。設営でよく使うもやい結び・自在結び・引き解け結びを、手順図つきで初心者向けに解説します。

キャンプで使えるロープワーク3選|もやい結び・自在結び・引き解け結びを図解

タープを張ったのに、朝起きたらロープがゆるんでいた。洗濯ロープを木に結んだら、固く締まってほどけなくなった。キャンプでのロープの悩みは、結び方を3つ覚えるだけでかなり減らせます。

この記事では、設営でよく使う「もやい結び」「自在結び」「引き解け結び」を手順図つきで紹介します。どれも家で5分ほど練習すれば、現地で迷わず結べるようになるはずです。


まずはこの3つ。どれをいつ使う?

結論から言うと、**「輪をつくるならもやい結び、張りを調整するなら自在結び、すぐほどきたいなら引き解け結び」**と覚えておけば十分です。

結び方得意なことキャンプでの使い道
もやい結びほどけにくい輪をつくる木やポールへの固定、タープの角
自在結び張り具合を後から調整するテント・タープのガイロープ
引き解け結び先端を引くだけでほどける洗濯ロープ、撤収前の仮留め

手順の説明では、ロープの部位を次のように呼びます。

  • 元(もと):テントや木につながっている、張られる側の長い部分
  • 先端:手に持って動かし、結び目をつくる側の端

木やポールに輪をかけたいときは?

もやい結び(ボウラインノット)

もやい結びは、引っ張っても大きさが変わらない輪をつくる結び方です。強い力がかかったあとでもほどきやすいので、昔から船の係留にも使われてきました。

キャンプでは、タープの角を木やポールにかけるときに活躍します。輪をつくってから木に回すのではなく、木にロープを回した状態で結ぶこともできます。

もやい結びの手順図。1.元の側に小さな輪をつくる。2.先端を裏から輪に通す。3.元の後ろを回して輪へ戻す。4.元と大きな輪を引いて締める。

  1. 小さな輪をつくる:元の途中にひねって小さな輪をつくります。このとき、先端につながる側が上に重なるようにします
  2. 先端を裏から輪に通す:先端を大きな輪の側から回し、小さな輪に裏側(奥)から手前へ通します
  3. 元の後ろを回し、輪へ戻す:通した先端を元の後ろへぐるっと回し、来た道をなぞるように小さな輪へ戻します
  4. 引いて締める:元と大きな輪を反対方向に引いて、結び目を締めます

よく「ウサギが穴から出て、木の周りを回って、穴に戻る」とたとえられます。小さな輪が穴、元が木、先端がウサギです。この流れを思い出せば、手順を忘れても結び直せます。

気になる点もあります。もやい結びは、力がかかっていない状態だと少しずつゆるむことがあります。風でバタつくタープに使うなら、残った先端を輪の側に1回結んで止めておくと安心です。

なお、登山やクライミングでの確保など、命を預ける用途にはこの記事の方法だけで使わないでください。


テントやタープの張り具合を調整したいときは?

自在結び(トートラインヒッチ)

自在結びは、結び目を滑らせてロープの長さを変えられる結び方です。ガイロープ(テントやタープを引っ張って支えるロープ)についている「自在金具」と同じ働きを、結び目だけでつくれます。

自在金具をなくしたときや、タープに張り綱を1本足したいときに重宝します。夜露でロープが伸びてたるんでも、結び目を動かすだけで張り直せます。

ロープに自在金具が付いていれば、自在結びは使わなくても困りません。ただ、自在金具の中には素材によってロープが滑りやすいものもあります。張り直してもすぐゆるんでしまうときは、自在結びに切り替えると安定します。

自在結びの手順図。1.ロープをペグにかけて折り返す。2.先端を元にペグ側へ2回巻く。3.先端を巻き目の上に斜めに渡し、外側でもう1回巻いて、元と斜めに渡した部分の間に通す。4.先端を引いて巻き目を締めてから、結び目を滑らせて張りを調整する。

  1. ペグにかけて折り返す:ロープをペグにかけ、先端をテント側へ折り返します
  2. ペグ側へ2回巻く:先端を元に巻きつけます。ペグの方向(できた輪の内側)へ向かって2回巻くのがポイントです。巻き終えたら、先端を巻き目の上に斜めに渡してテント側へ持っていきます
  3. 外側で1回巻き、間に通す:巻いた部分よりテント側(輪の外側)で、元の後ろを回してもう1回巻きます。最後に、先端を「元」と「斜めに渡した部分」の間に通します。張ると斜めの部分が先端を元に押さえつけるので、ここが抜けなくなります
  4. 締めてから張りを調整する:まず先端を引いて、巻き目を元にしっかり締めます。巻き目がゆるいままだと滑りやすくなります。締めたら、結び目そのものを持ってスライドさせると、張り具合を変えられます。手を離すと、その位置で止まります

巻く向きを間違えると、結び目が止まらずに滑ってしまいます。**「内側に2回、外側に1回」**と覚えておくと迷いません。最後の1回は、斜めに渡した部分の下に通すのを忘れないでください。ここを通さないと、外側の巻きがすぐ外れます。

気になる点は、ロープの素材によって効き具合が変わることです。細くて表面がツルツルしたロープだと、張った状態でも結び目が滑ることがあります。その場合は、内側の巻き数を1回増やすと止まりやすくなります。


結んだロープを一発でほどきたいときは?

引き解け結び(スリップドヒッチ)

引き解け結びは、先端を引くだけでスルッとほどける結び方です。最後に先端を全部通さず、二つ折りにして輪に通すのがポイントです。

洗濯ロープを木に結ぶときや、撤収前にタープを仮留めしておくときに便利です。片付けのときに固く締まった結び目と格闘しなくて済むので、撤収の時間を短くできます。

引き解け結びの手順図。1.ロープを木の後ろに回す。2.先端を元に1回巻きつける。3.先端を二つ折りにして、できた輪に通す。4.元を引いて締める。ほどくときは先端を引く。

  1. 木の後ろに回す:ロープを木の後ろに回し、先端を手前に戻します
  2. 元に1回巻きつける:先端を元の上から回して、1回巻きつけます
  3. 二つ折りにして輪に通す:先端を最後まで引き抜かず、二つ折りにした部分を、巻きつけてできた輪に通します
  4. 締める:二つ折りの部分を軽く引いて形を整えてから、元を引いて締めます。ほどくときは、先端を引くだけです

結ぶときは、先端を手のひら1つ分ほど長めに残しておくと、ほどくときにつまみやすくなります。

気になる点は、ほどけやすさの裏返しで、先端が何かに引っかかるとほどけてしまうことです。人の通り道に先端が垂れないようにしましょう。強い風を受けるタープのメインロープなど、長時間しっかり固定したい場所には、もやい結びのほうが向いています。

また、キャンプ場によっては木にロープを結ぶこと自体を禁止しています。事前に利用ルールを確認しましょう。許可されている場合も、木の皮を傷めないよう、タオルや幅の広いベルトを当てておくと安心です。


現地で慌てないための練習のコツ

ロープワークは、頭で覚えるより手で覚えるほうが早く身につきます。出発前に次の方法で練習しておくと、現地でスムーズです。

  • 家で練習する:荷造りひもや靴ひもで十分です。椅子の脚を木に見立てると、引き解け結びやもやい結びの練習になります
  • 「元」と「先端」を意識する:どちらを動かしているかを口に出すと、手順がこんがらがりにくくなります
  • ほどくところまで練習する:撤収時にほどけないと困るので、結んだらほどく練習もセットにしましょう
  • 暗い中でも結べるようにする:夕方以降に張り直すこともあります。ヘッドランプで手元を照らすと作業が楽です

まとめ

キャンプのロープワークは、まずこの3つを覚えれば設営のほとんどの場面に対応できます。

  • もやい結び:木やポールにかける、大きさが変わらない輪をつくる
  • 自在結び:ガイロープの張り具合を後から調整する
  • 引き解け結び:先端を引くだけでほどけるので、仮留めや撤収前に便利

1つ覚えるたびに、タープの張り方や洗濯ロープの位置など、サイトづくりの自由度が上がります。次のキャンプの前に、まずは家で1回結んでみてください。


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